IBD疾患の治療法として「絶食療法(絶食治療)」がありますよね。この場合、(病院で、時として在宅で)中心静脈による点滴で栄養を摂取する訳ですが、出来ることならば固形物を食べたいですよね。

この是非については主治医の指示・判断をあおぐことが大切ですが、前日同病の知人と話している中で「少しでも固形物を食べるようにした方が良いと、(診察で)言われました」ということをおっしゃっておりました。

調子が優れない場合、エレンタールやラコールで栄養を摂ることが私たちの間では一般的です。そうすることで腸に休みを与え、症状の軽減や改善を待ちます。一方、一般的な考え方として「噛むことによる、唾液の分泌」ということも軽視できませんよね。

そういった意味でも、入院時にガムを噛むようにしていた患者さんもいらっしゃいました。こればかりは医師の指示ではなく、自己責任によるもの(飲みこんでしまいと支障が有るケースもあり)なので(苦笑)おすすめはしませんが、 気持ち的には理解できますよね。

カロリー的に、そしてアルブミン数値を目安に「もう少し何らかの形で栄養を摂った方が・・・」と私自身も考えることがあるので、スープという形にしたり、具材にじゃがいもなどを軟らかめに煮るなどして、少しずつ固形物を含む食事を心がけることもあります(調子が良くない時など)。

こうすることで、胃腸が本来持つべき「消化機能」を維持・保持できるとも考えられるので(個人的見解です)。

症状や考え方に個人差があるので、一概には言えませんが、その時の体調に合わせて医師や栄養士と相談し、食事を改善することで体調も改善していきたいですね。