クローン病・潰瘍性大腸炎の食事と生活

クローン病患者による、クローン病と潰瘍性大腸炎(炎症性腸疾患、総称IBD)に関するブログです。主に食事療法・食べれるメニューの増やし方や治療法、入院・手術時の体験談や、日常生活についてについての情報を更新中です。

2014年08月

IBD(クローン病・潰瘍性大腸炎の総称)の治療法の一環として、栄養療法というものがあります。

IBDの場合、腸が炎症を起こしている(起こしやすい)ということもあり、食事をしても腸がしっかりと吸収しないという傾向があるようで、栄養を補うためや腸を休ませるためにエレンタールやラコールなどの成分栄養剤を服用するケースが一般的になっています。

しかし、エレンタールにしてもラコールにしても、副作用として”下痢や腹痛・吐き気をもよおす”ということもあるので、「時間をかけてゆっくりと飲用することが大切」です。とはいえ、ゆっくり飲んでもトイレが近くなったりしますけど・・・(個人的な体験・感想)

中には「普通の飲み物と同じ速度で飲んでいます」という方もいらっしゃいますが、服用法としては間違っているので絶対マネはしない方がよいと思います。

もし、身体に合わない場合は担当医に相談してみましょうね。同じ病気でも体質や症状に個人差のあるものですので、その都度治療法を変更・改善していくことも大切かなぁ・・・と個人的には思います。

いずれにしても、「寛解(かんかい)」といって症状が良い状態が続いている時は、便も正常に近い状態になり、トイレの回数も少なくなります。つまり腸がしっかりと栄養を摂取してくるようになるので、エレンタールやラコールを使用する必要がなくなるというケースもあります担当医の考えや患者の体調による)。

エレンタールやラコールも以前に比べれば改良・改善されてきていますが、特別美味しいものでもないので、普段からコントロールをして良い状態に保っていき、食事から栄養を摂れるようにしていきたいですね。 

クローン病や潰瘍性大腸炎といえば、「下痢症状」が特徴的なものとしてあげられます。その回数が多いのも悩みものですが、逆に便秘になってしまうのも困りますよね。

特に、術後など腸のぜん動運動が芳しくなくて、便の出が悪いということもあります(私にもありました)。そういう時に決まって(ドクターや看護師さんに)アドバイスされたのが「適度な運動と水分摂取」でした。

適度な運動といっても、入院中・術後は「歩くこと」が一番の薬。術後は特に腸の癒着を予防するために、そして腸のぜん動運動の促進のために歩くことが大切な要素になってきます。

術後は傷の痛みもあるので、大変と言えば大変なのですが・・・早期回復のためには点滴棒を杖代わりにして・・・と私も1日に何キロも歩きました(汗)

でもね、そのお陰で病棟の廊下で知り合った同病の仲間もたくさんいます。 挨拶から始まって、「調子、どんなですかぁ?」とか世間話をしながらテクテクと・・・そのうち次第に「~さん、歩きにいきませんか?」と声を掛け合ったり。

そういうことって大事ですよね~。一人では中々前へ進めないことってあるものですから。励まし合う仲間は大切です。

さて、話は脱線しましたが、歩くこと・・・これは退院後も大切かも知れないなぁ・・・と個人的には思っています。次第に体調が回復してくると、食事の際によく噛むことを忘れてしまったり、日常の中での適度な運動(ウォーキング)を怠ってしまったりすることもあります。

特に仕事や学業、家事で忙しいという方は尚更そうかも知れませんよね。
 
その中でも、無理のない程度に歩いたり、水分を適度に摂取することで、便通のコントロールはある程度正常な状態に保てるということを私も実感しています。

IBD(クローン病・潰瘍性大腸炎の総称)患者の知人の間では、「そうめんは油が含まれているので食べない方が良い」という考えを持っている方もいらっしゃるようですね。

しかし、私は夏場は特にそうめんやひやむぎは常食にしております。IBDの場合、油分(脂質)は1日30グラム以下が適量と一般的と考えられていますが、そうめんを1食分(ちょっと多めの300グラムとしましょうか)で計算しても、脂質はせいぜい2グラム程度です。製品・種類により若干数値は異なるかも知れませんが、そんなに油っぽいそうめんは見たことも、聞いたことも、食べたこともないので(笑)

もし、「そうめんを食べてみたら調子が悪くなった・・・」というのであれば避けた方が良いですが、 そうめん・うどん・白米などはIBD食の中では定番と捉えている方も多いということも明記しておきます。

麺類ということで関連してお話しすると、中華麺(ラーメンや冷やし中華)の類は”かんすい”が良くないと考えられていますので、避けた方が良いですね。

知り合いの間でも、「調子の良い時はごく稀に食べることがある」という方もいらっしゃいますが、常食にしているという方はいらっしゃらないので、皆さん気をつけているようです。

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