私たちIBD患者は時折、内科的治療や外科的治療を目的に入院が必要になることがあります。そこで、今回の入院生活で感じたことをお話します。

時として、同部屋・同病棟に問題のある患者さんが存在することがあります。その問題とは“周りの患者さんに迷惑をかける”とか“看護師さんや医師を困らせる”といった行為を意味します。

ですが、「頭にくることをされたから」と言ってパンチアウト(殴ってしまうこと)をしていいわけではありません。 

私たちは治療を目的にしているのであって、喧嘩をしにきたわけではありません。そこを履き違えては、問題を押さえ込もうとした側も強制退院を余儀なくされてしまいます。

たとえ問題がある患者さんがいたとしても、まずは看護師さんや医師に相談して解決へともっていくことが賢明です。患者同士で解決しようとすると問題が大きくなってしまう可能性もあるので、“穏便に済む方法”で解決していきましょう。

そして、難しい病気を抱えている私たちは心面でのケアも大切になってきます。アメリカの大学での研究によると、「カーテンを閉め切った患者よりも、カーテンを開けて過ごした患者の方が回復も退院も早かった」という研究結果が出ております。

性格の個人差があるので一概には言えませんが、カーテンの開閉はともかくとして、心のカーテンを開ける行為・・・たとえば朝は必ず「おはようございます」と同じ病棟の方に挨拶をしてみる・・・ということもメンタルヘルスには有効ではないでしょうか。

それを機に、同じ病気についてお話ししたり、友人へと発展することもありますので。

以上、一部の例をお話ししましたが、自身も周りも快適に過ごせるように、順調に回復できるような環境づくりも大切になってきますね。