入院していると患者仲間の間で、よくこんな声を聞きます。

「忙しくしている看護師さんに悪くて、ナースコールが中々押せない」

その患者さんはトイレで下血しても、結局押せなかったそうです。
これでは危い・・・貧血やその他の理由で転倒してしまったりする可能性があります。

私たち日本人は特に「遠慮」というものをしてしまいます。それは時と場合によっては“美徳”でもありますが、病院内で体調が悪い時には遠慮は不要だと考えた方がいいと思います。

いざという時のために、トイレ・風呂場・デイルーム等々、あらゆるところに“ナースコール”が存在するのですから。

医療を受ける側(患者)施す側(医師・看護師さん)からしても、 症状が軽い状態で気づけた方が良いし、ナースコールを自ら押せる状態で診て頂いた方が良いですよね。

とはいえ、1日に(用もなく)何十回も押す“問題患者”もいますが、 これは良くありません。

病院はいわゆるサービス機関ではありませんので勘違いなきように。場合によっては医療を施してもらえなくなる可能性があるので。

これは救急車を呼ぶタイミングなどにも似ています。タクシー代わりに使用したり、別の用途で呼んだりすることが社会問題・ニュースともなっております。

「救急車が必要なのに呼べない人」
「ナースコールが必要なのに押せない人」

命に関わる問題だけに、私たち患者はもちろん、もう少し各所機関も真剣に取り組む必要があるようです。