IBD、クローン病・潰瘍性大腸炎といっても、同じ病名だったとしても、他の病気もそうであるように症状には個人差があります。

診断をされ、ある程度投薬治療などをしただけで、食べ物は普通に食べている(脂質の高さや残渣の多少関係なく)という患者さんもいれば、食事制限をしていても症状が悪化・再燃してしまうケースもある…IBDにもそういった側面があります。

私自身、かなり気を付けている方ではありますが、腹痛や下痢、血便等々、症状に悩まされては入院や手術を何度も経験してきました。

そういうこともあり「不公平感」を感じているという他の患者さんのお気持ちも分かります。

SNSを見ていると、健康な人とまったく変わりのない食事をしているIBD患者さんもいらっしゃるんだなとうかがい知ることが出来ます(写真や投稿記事で)

中には、そういった食生活が原因で(流れから見ていると)後日「お腹の具合が…」という記事を見ることもあります。

人間の基本的欲求の一つでもある「食欲」と向き合わなければならないし、食事は人間関係にも直結(会食など)することが多いので、「やむを得ず」という機会もあるかも知れません。

ですが、ただ欲求や義務・義理に従ってしまっていては、後々自身の体に大変な思いをさせてしまう、ご自身が大変な思いをしてしまう可能性は大きくなりますよね。

そういった意味でも、普段は「低脂質・低残渣」を守った食生活を送った方が良いんじゃないかな…と個人的には思います。

医師や栄養士に相談しながら、自身の体と相談しながら、体調の良い状態を一日でも長くキープしながら、QOL(生活の質の向上)を図っていきたいものですね!