クローン病・潰瘍性大腸炎の食事と生活

クローン病患者による、クローン病と潰瘍性大腸炎(炎症性腸疾患、総称IBD)に関するブログです。主に食事療法・食べれるメニューの増やし方や治療法、入院・手術時の体験談や、日常生活についてについての情報を更新中です。

カテゴリ: 症状改善に効く飲み物・食べ物

果糖ブドウ糖液糖。清涼飲料水(ジュース)の成分表を見てみると、必ずといっていいほど表記してあるものです。あの"甘さ"ですね。

詳しくは専門家の意見(栄養士・医師・薬剤師など)を直接聞いて頂くか、医師や博士の情報を本やインターネット記事などでご自身の目で確かめて頂いた方が良いと思いますが、これらが「腸内環境に影響を与える」と考えられています。

個人的な感想になりますが、果糖ブドウ糖液糖は人工的な甘さゆえ、腸内環境にとってどうなのだろう?と色々調べたりしてみたところの結果です。

これはドリンクゼリーなどにも含まれており、体験談からお話しますと清涼飲料水を飲んだ後やゼリーを食べた後はトイレも近くなり、回数も多くなっているのを感じます。

とはいえ、時々炭酸は飲みたくなったりしますよね…私の場合は「炭酸水(加工なし)」を飲むようにしています。

▽推奨ではありませんが、例えばこんな感じのもの。


(詳細は画像をクリックしてご覧ください:アマゾンへのリンクです)

とはいえ、症状が思わしくない方にはお勧めできません。炭酸そのものが刺激にもなるので、気になる方はIBDの専門知識もある管理栄養士や主治医にご相談くださいね。

IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)の症状として多い「狭窄」。つまり「腸の中で狭いところが出来てしまう」というものがあります。

私も何度となく繰り返し、その都度食事療法や手術を経験してきました。他の患者仲間さんも同様に色々と経験しているようで、よくそういった話題になることがあります。



そこで今回は、「狭窄対策のための食事」に関してお話していこうと思います。

最近の私のマイブーム、それは「すり鉢」です。豆腐やバナナ、山芋を擦っていきます。
例えば…「豆腐のすり流し」これは病院での三分粥あたりで出てくるメニューの一つでもあります。

【作り方】

・豆腐半分(半丁)をすり鉢で滑らかになるまで擦ります。
・ほんだし(粉末)を小さじ半分ほど加えます(混ぜます)
・豆乳、お水をそれぞれ大さじ2ずつ加えます。
・上記を混ぜ合わせて出来上がりです。

バナナに関しても同様で、バナナをすり鉢ですり潰したら豆乳を加えて混ぜる。
砂糖は不要なくらい美味しいですが、とろみが強いので狭窄症状によっては注意が必要です。

以上、今回は私の体験談です。症状などによっては当てはまらないケースもありますので、
医師や栄養士さんにご相談してみることをお勧めします。

IBD(クローン病・潰瘍性大腸炎)の症状の一つとして「血便・血が混ざる便」というものがあります。私はクローン病なのですが、以前・そして最近でもそういった症状が出ることがありました(あります)。

その対処法・治療法の一例を今回はお話しします。
(病気・症状には個人差があります、あくまでも体験例として御覧下さい)

1.主治医に相談する。
・・・これはまず最初に行って頂きたいと思いますし、その後にお話しする内容もこの項目を前提としております。クローン病も潰瘍性大腸炎も患者さんによって効く治療法や薬、その量も異なってくるので、受診をし、適切な検査を受けた後、主治医の指導に従っていくという形が良いかと思います。

2.消化の良い食べ物にする。
・・・IBDの食事療法の一環として、多くの方がエレンタールやラコールを使用しております。経腸栄養剤な訳ですが、普通の飲み物と同じように摂取すると、下痢の状態や血便の症状が悪化することもあります。このあたりも(医師や薬剤師に相談して)適切な方法で。ということになるかと思います。基本的な摂取方法としては「ゆっくり飲む(1パック1時間~ほど)」ということになります。

私もそのようにしておりましたが、何を飲んでもすぐにトイレ…ということもあったので、さらにゆっくりと「1パック2時間」としたら、少しは改善が見られました。

3.これは2番目の項目と共通していることですが、スポーツドリンクや具のないスープ、葛湯などを食事療法に加えるというものです。この辺も主治医に相談しながらになりますが、症状が緩和してきたら少しずつ食事できるもののレベルを上げて行く…という形になります。

入院の経験があるかたは分かりやすいですが、段階として「水⇒流動食⇒3分粥⇒5分粥⇒全粥⇒普通食⇒退院」という流れになるように、症状に合わせて少しずつというのが基本形となります。

もちろん原則として「低脂質・低残渣」というのが前提でお話ししておりますので、繊維質が多いものや脂質の多い肉類・揚げ物類は避けた方が良いということになります。

以上、このようにザっと挙げてみましたが、病歴が長くなると自身で判断してしまう…ということが多いようです。「以前にも経験したから」というのではなく、「まずは病院へ行ってから」という流れを自身の中で作っておくことも大切ですね。

現在、様々な症状でお悩みの方が御覧になっていることと思いますが、コロナ禍(2020年)不安なことも多いかと思います。外出なども決して無理せずに、外来診察も病院によっては遠隔(電話など)診療を行ってくれるところもありますので、相談してみてくださいね。

このページのトップヘ