クローン病・潰瘍性大腸炎の食事と生活

クローン病患者による、クローン病と潰瘍性大腸炎(炎症性腸疾患、総称IBD)に関するブログです。主に食事療法・食べれるメニューの増やし方や治療法、入院・手術時の体験談や、日常生活についてについての情報を更新中です。

カテゴリ: クローン病・潰瘍性大腸炎と人間関係

当ブログで取り上げているIBD(炎症性腸疾患)のみならず、難病に属する類の病気を抱えていると、心の状態を平静に保つのも難しくなってくることもあります。

日常生活においても、中々健康な人には理解してもらえなかったり・・・時として恋愛や仕事、友人関係にも影響が出たりすることもあります。

そういう時こそ「悩みの共有」って大切だと思います。

私の場合、以前の記事にも書いたように、入院時に知り合った同病の仲間と情報を共有したりしており、お互いに治療やQOL(生活の質)向上に役立て合ったりしています。

家族や恋人同士であっても、「ここまで話したら相手もつらくなってしまうのでは!?」と思うようなことは、同病の患者同士で打ち明けあい、「そうだよね~、そういうことあるよね」と語り合うことも大切だと思いますし、心の負担も軽減していきます(私の場合)。

失ったものはたくさんあるかも知れませんが、それを嘆いていても貴重な時間は過ぎてゆきます。その瞬間・瞬間にいかに楽しく過ごせるか、有意義に過ごせるか、ワクワクできることに出合えるか、の方が大切だと思いますし。

体調のよくない時は、無理して前向きになる必要もありませんが、そこそこ体調のよいときは楽しいことや好きなことにのめり込むことも大切ですよね。

IBD(炎症性腸疾患)に限らず、難病と名のつくものに対して世間(社会)から何らかの差別やいじめに遭うこともあるかと思います。

テレビなどでは綺麗事を並べていますし、例外もありますが、今回はちょっと現実的なことも書きますね。 あくまでもこれは私の体験談ですので、決して全てではないということをご了承ください。

恋は盲目とはよく言ったもので、恋愛の最初は何も見えずに「好きになった人がたまたま難病患者だった」という感じからスタートすることはあります。

それゆえ「親や周りに反対されようとも、私は絶対あなたに付いていく」といった感じで、良好な日々が続くものです。

ですが、(難病患者のケースに限らず)恋は次第に覚めて(冷めて)いくもの・・・すると次第に現実的なことばかりに目が行くものです。

すると結婚はおろか、恋愛そのものも終わりを迎える・・・ということも少なからずあります。

前述にあるように「家族に『結婚するなら健康な人としなさい!』と言われた」という話が出ることもあると思います。こういった部分には色んな意見があると思いますし、そのどれもが正しいのかも知れませんが、患者側からすると「いじめや差別」に感じたりするものです。

テレビドラマにあるように、「二人でどんなことも乗り越えていく」というケースがないわけじゃないですし、私の周りでもそれらを乗り越えて結婚していく素敵なカップルもたくさんいるのも事実ですが、別れを経験するケースが多いのも事実。

それでも、「人間到る処青山あり」と言いますし、「捨てる神あれば拾う神あり」とも言います。また、私の好きな言葉に「One Lost, Two Found」というものもあります。

文字通り世知辛い世の中ですし障害は多いですが、病気になって失うものばかりでもなく、得るものも多いということにも気付いていきたいですね。 

本サイトでも一部述べて来ましたが、クローン病や潰瘍性大腸炎に限らず「難病」を持病としている場合の恋愛や結婚の悩みは意外に多いですよね。

私は定期的に通院しているのですが、外来の待合いで知人に会った際に、男女問わず恋愛の話題になることも当然のようにあります。

今回はそこで感じたこと、思ったことを一部ご紹介します。

最近はテレビや雑誌で「日本の男性は弱くなった」とか「頼りなくなった」と言われていますが、IBD(クローン病・潰瘍性大腸炎の総称)患者が女性の方だった場合、しっかりと旦那さんや彼氏さんが支えているという話や光景を目にします。

その逆のケースも然りだと思います。ニュース記事やネットでささやかれている一部の側面だけ見て全てを判断するのは、有意義に暮らしていくことを阻害してしまうこともあるので、情報からは一歩引いて見ることも大切かなぁ・・・って思っています。

そして、一般的には「難病持ちは恋愛・結婚しづらい」的なことがよく言われていますが、それは難病でなかったとしても同じこと、つまり「人となり」だと思うのです。

病気があったとしても魅力的な人はたくさんいらっしゃいますし、私もそういった人たちをたくさん知っています。その方々は良きパートナーにも恵まれております。とはいえ、そこまで至るまでには人知れぬ苦悩などもあったに違いありませんが、「持病があるから」と即座にあきらめてしまうのはもったいない気がします。

もちろん、世間からの冷たい目などもないわけではないです。それは「どう接したらいいのかわからない」という思いの裏返しとも思えますし、ものは考えようかなぁ・・・と思ったりもします。

私も人間関係や結婚問題で悩むことはありますし、今でもそうです。しかしその原因は「病気」ではなく「自分自身そのもの」にあると思っています。

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