クローン病・潰瘍性大腸炎の食事と生活

クローン病患者による、クローン病と潰瘍性大腸炎(炎症性腸疾患、総称IBD)に関するブログです。主に食事療法・食べれるメニューの増やし方や治療法、入院・手術時の体験談や、日常生活についてについての情報を更新中です。

カテゴリ: 潰瘍性大腸炎とクローン病の違い

同じIBD(炎症性腸疾患)でも、クローン病と潰瘍性大腸炎では食事(制限)の違いなども出てきます。今日はその辺について。

入院中にも気づいたことですが、食物繊維や脂質に制限があるクローン病食に比べると、潰瘍性大腸炎食はクローン病のそれほど制限はないように見えます。

その理由として、クローン病には小腸にも疾患があるケースが多いことが起因しています。狭さく(狭くなること)を起こしていたりすると、食べ物が通りにくかったり、詰まる可能性も出てくるので、食物繊維や消化のよくないものは制限をされたりするということです。

とはいえ、潰瘍性大腸炎の場合も、症状が大きくあらわれている場合はクローン病食と同じような低脂質で消化のよいものを食べることがよいとされています。

いずれにしても、下痢を起こしやすい病気なので、クローン病の方も潰瘍性大腸炎の方も水分摂取を心がけることが大切です。

詳細に関しては担当医や栄養士(IBDに詳しい)と相談し、自身の症状と照らし合わせながら相談してみることが大切です。

同じIBD(炎症性腸疾患)でも、潰瘍性大腸炎とクローン病は症状は似ているようで、発症部位が異なります。

簡単にいうと、両方とも消化管に炎症や潰瘍などの症状が起きるものですが、主に大腸に病変が見られる「潰瘍性大腸炎」に対し、クローン病は口内~(胃、小腸、大腸などを経て)~肛門まで広い範囲に病変が見られるというのが一般的な見方です。

ちなみに潰瘍性大腸炎の場合も、肛門に何らかの症状が起きることがあるので、ひとえに”大腸だけ”というものでもないようです。
 
それゆえ、処方される薬はもとより、治療法も異なることもあります。

最近では消化器専門医の間では広く認識されるようになりましたが、IBDを専門とした医師に比べればまだまだキチンとした処置が出来る医師は少ないです(※個人的な体験と見解より)。

IBDはストレスや疲労を軽減することで症状が楽になることもあるので、「もしかしたらクローン病かな?潰瘍性大腸炎かな?」と感じたら一人であれこれ悩まずに、専門医に診て頂けるようにした方が良いですね。

病院によっては「紹介状が必要」とされるケースも少なくないので、(もし担当医が専門でなかった場合)その辺も相談してみましょう。

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