入院時、毎回のように色んな方に声をかけられます。

IBDは消化器ですから、お腹の動きをよくするためにも「歩く」ということを勧められることが多いと思いますが、その廊下・通路を歩いていると“顔見知り”が増えますよね。

すると「おはようございます」と、少しずつ会話を交わすようになってきます。それが自然と挨拶だけから「お加減いかがですか?」「今日はいい天気ですね!」等々、発展していきます。

中には「誰とも口を聞きたくない」という方もいらっしゃるでしょうけど、特に同病患者であれば、会話は意外な効果を生み出すことに気づきます。

潰瘍性大腸炎にしても、クローン病にしても、厚生労働省指定の“難病”です。インターネットでいくら検索したところで、自身に合った情報や病院がすぐに見つかるわけでもありません(自身もそうでしたし、他の患者さんでもそういう方が多かったです)。

そういった意味でも、病院内で「この先生に診て頂いたらこうだった」「私はこういう食事をしてきてこういう症状でした」といったような情報交換ができます。

もちろん、個人差のある病気ですから、それらをすぐに自身に当てはめるのは危険な部分もありますが、そういった情報が、看護師・医師への相談のきっかけになることもあります。

ちょっとでも分からないことは、うやむやにせずに、医師に相談することが大切です。日常生活においては詳しい看護師さん(臨床経験から)もいらっしゃいます(必要とあれば医師への相談を勧められます)ので、患者間・看護師・医師との「会話」を大切にしてみてはいかがでしょう。

何より、患者間での会話は「こころのゆとりを生み出し」ます。「不安の緩和」にもなりますし、ちょっとした自信(検査時のコツなど)にもつながってきますので。

カーテンの中、うつうつしているよりは、きっとマシだと思いますヨ!