ことわざに「同病相憐れむ」という言葉があります。

「同じ病気や悲しみ、苦しみを知っているからこそ助け合える、同情できる」という意味合いのものなのですが、IBD(炎症成長疾患・クローン病・潰瘍性大腸炎)などの難病においても同じことが言えますよね。

それゆえ、入院生活を送っているとちょっとした挨拶から始まり、仲間・友人になるケースが多いです。それでも退院後、疎遠になることもありますが、ちょっとしたことでまた相談し合えたりする機会があったりと、何かと仲間というのは心強いものです。

難しい病気ゆえ、「そんな余裕ないよ」という方もいらっしゃるかと思いますし、それもごもっともです。ただ、病気に関する情報交換は体験に基づいているものなのでネット情報よりはずっとためになりますし、生活の質を高めていく意味でも大切な要素です。

これはあくまでも私の考え方ですが、病気になるというのは失うものもありますが得るものもたくさんあります。前向きに中々なれないかも知れませんが、そういった気づきや財産を大切に生きてみるというのも生活の質の向上(QOL)に役立つ考え方ともいえますよね。