IBD患者にとって、栄養を摂取するのはとても大切なことです。症状や体調によっては、通常の食事からは中々摂取できないこともあるので、エレンタールやラコール、時として中心静脈点滴(CV)から栄養をとることもあります。

そういうこともあり、健康食品に関心を持っている方も少なくないと思います。私もそうでした。

しかし、今回の入院中に色んな患者さんから聞いた話なのですが(体験談)、健康食品の摂取には良し悪しがあります。

中には「~酵素(名前はあげられませんが)」という健康食品を摂取したところ、状態が目に見えて悪くなってしまった・・・という例もあります。

その健康食品を調べてみると、根菜なども多く含まれているため、食物繊維が豊富だったから・・・と(推測です)いうことも考えられます。もしかしたら他に原因があったということももちろん考えられます。

その他に、私自身、青汁は何種類か飲用しておりますが、それが原因で悪くなったということはなかったです。かえって貧血が改善された(ヘモグロビン数値が改善された)ということはありました。これは中に含まれている葉酸やビタミンを補うことが出来たから・・・ということのようです。とはいえ、商品パッケージにも書いてありますが、摂りすぎはよくありませんので、気を付けましょう。

いずれにしても、IBDの場合は「健康に良いから」という理由で健康食品に頼るのはちょっとリスクがあります。例えば前述にあるように、食物繊維は体には良いとされていますが、私たち患者にとっては(多くとるのは)良くなかったりするので。

そういった意味では、もし摂取する場合は医師や栄養士などの指導を受けたほうが良いといえます。