IBD(炎症性腸疾患)はもちろんのこと、持病があったり、それが世間であまり知られていない難病だったりすると、親しい友人・恋人に中々言えない悩みもありますよね。

中には「何でも話せる友人がいる」という方もいらっしゃるかも知れませんが、IBD患者の中には「誰にも打ち明けていない」というケースもあるようです。

すると、悩みそのものや話せないこと自体がストレスになったりして、症状がおもわしくない方向へ・・・ということも時にはあります(個人的な体験から)。

そんな私の意識が変わったのは、入院・手術を体験してから。

もともと社交的な性格だったからということもあり、同部屋のメンバーに恵まれたことも重なって、その時の出会いから何年も連絡を取り合ったり、外来時はもちろんのこと、外で会ったりしています。
 
時間があれば、一緒に食事に出かけたりもします。食べれるものが同じわけですから(笑)レストランや食堂選びには事欠きません(笑)

もし体調が悪ければ、気を使わずに断ることもできます。

こうした仲間がいることで、薬や治療方法に関する最新情報を知ることもできますし、身近な情報交換をすることも可能です。

何より、病気のことをお互い知っているので、関わり方が楽です。

病気になって一番大変なこと、それは「理解者を得ること」です。その部分をすぐにクリアにしてくれるのは、同病の患者です。

しかし、同病の患者だからと言っても、誰もが社交的とは限らないので、すぐに仲間が出来る訳ではありませんが、入院中・術後のウォーキングリハビリ(腸の癒着を防ぐために歩くこと)の際、廊下で何度か顔を合わせる機会があれば、

「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」

と声をかけてみてはいかがでしょうか。すると少しずつ「調子いかがですか?」等々、少しずつ話をするようになり、退院時には連絡先を交換するまでに至ることもあります。

退院してしばらく経つと、お互いの生活がいっぱいいっぱいになったりして、連絡をとらなくなったりしますが、私の場合は(その中でも特に親しい人には)季節のあいさつがてらメールしたりしています。

なにより、悩みを自分一人で抱え込まずに誰かと共有することで、心理的にも楽になり、症状が緩和することもあると思います。